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Landschaft

【上棟2日目】小屋組みは吹雪の。

公開日:2021-02-04 カテゴリー:伝統工法, 信州, 建築, 木と土と竹の家 タグ:

休むことなく上棟2日目です!今日は小屋組み。

午前中は強風と雪で、吹雪のようでした。雪が真横に吹いてました。

朝いちばんは、昨日組んだ梁の調整。わずかに浮いた状態になっているところがあったようです。叩くと下がるけど戻ってしまう状態を大工用語で「息してる」と言うようなのですが、いつか使ってみたい。
とかアホなことを考えつつ寒さに凍えていたら、息していた材はいつの間にか収まってました…。

続いて小屋組みに入ります。屋根の乗る三角の部分の梁組ですね。

それにしても風が強い!クレーンで釣った梁が強風で煽られて危ない場面も。

下でしももとさんが調整している材が来るのを凍えながら待つUさんOさんNさん。

午後には風も少し落ち着いてきました。小屋組み続きます。

梁が2本継がれる部分。クレーンやさんに少しずつ下ろしてもらうように指示しています。

昨日の柱組みよりは、小屋組みの方がややこしさは少なめなのでしょうか、ヒエーという場面は少な目だったように思います。それでも、グイグイ押して収めたり、逆に繊細な調整をしていたり。面白いなあ。

母屋、という垂木が掛かる材まで進んできました。

あっ、こちらが施主家族が切ってきた木です。あだ名はひーさん。

使っている材の8割ほどは木曽のひのきですが、一部大町市の荒山林業さんで切らせてもらった100年のヒノキが使われています。詳しいプロは口をそろえて「荒山さんとこヒノキあるんですか?」と聞くレア材です。
きそひのきは残念ながら乾燥が掛かっているのですが、荒山材は天然乾燥。すごくきれいなピンク色で、艶が違います。この日見学に来てくれた山川草木の香山さんによれば、育った場所による違いもあるとのこと。持ってみると重さも違うし、まだ生きているのが分かる。今回のプロセスですっかり天然乾燥材のファンになりましたが、建てる3年前くらいから用意をせねばなりません。そんなことしてみたい方がいたらご一報ください。
Neighbourwood のカテゴリで伐採・乾燥のプロセスが見られます。うわ、コドモが小さい…。

 

この母屋は家のはじからはじまでひーさんです。かけやの音が響きます。

こちらは人形束と呼ばれる部材。雇いほぞの直交版、という理解でよいのでしょうか。ここに込み栓を打ちます(写真は差し込んでる途中)。

この日は、香山さんはじめ建築関係・林業関係の方が見に来てくれました。

普通の建築を知っている人ほど、この作り方にびっくりします。ほんとに木だけなんだ、そして斜めの筋交いないんだ、組み立ての音が違うんだ…。感激した!とか、また見に来る!と言ってくださいました。

そんな風にみなさんが面白がってくれたことが、自分のことのように誇らしかったです。
でしょ!いいって言ったでしょ!というのは、今時の用語で推しと言うのでしょうか。

 

見学の皆さんにお土産もいただいてほわほわしました。ありがとうございました!

夕方には「最後はお施主さんでしょ」ということで、棟木(屋根の一番高いところの材)をかけやで叩かせてもらいました。ちょろちょろして邪魔な私にもやさしい大工さんたちです(施主だからか?)。

 

そんなこんなで2日目も無事終了。
今日は感激を分かち合ってくれる方がいてよかった。
3日目に続きます!

 

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