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Landschaft

【外壁用】カラマツを焼いたら、おいしそうだった話。

公開日:2020-08-31 カテゴリー:信州, 建築, 森林 タグ:

外壁素材を検討中。

信州で木の外壁と言えば、カラマツ。強度もあり長持ちし、赤みがかった材でゆくゆくグレーになっていきます。下の写真は、ソマミチでご一緒している山の辺建築設計事務所・宮坂さんの自邸。
ルーバー状の外壁は、竣工時に見学したときはかなり赤みがありました。数年たって、少し色が淡くなってきていますね。

 

また、杉を焼いた「焼杉」を聞いたことがあるかもしれません。柔らかい材である杉の表面を焼いて炭化させ、耐久性をアップさせたものです。

(画像はこちらからお借りしました。最近ちょっとブームなのか、焼杉屋さんもずいぶんあるのですね)建築勉強していたころに三角焼きをしましたし、バーナーで焼くのに参加させてもらったこともあります。焼くの、楽しいんですよ~。

 

じゃあ、カラマツを杉みたいに焼いたらどうなる…?

そもそも、カラマツはスギより強度があるので不要?
カラマツは脂が多いから燃え上がる?
逆になかなか焼けなくて、炭化層が厚くならないので意味がない?

…いやいや、意味のある事ばかりやるのが、人生ではないでしょう。
(※意味があることもしないさいよ、自分)

ということで、カラマツ焼いてみました!

 

まず、台風で倒れた95年カラマツの板材を、山川草木の香山さんからもらってきます。
写真は香山さんの隠し材木置き場。

香山さんありがとうございました!

道具は、家庭用のトーチバーナー。
ざっくり動画をとりました。

 

表面の油がチリチリっとなって焼けていきます。

一言でいうと、脂がのっておいしそう!わさび醤油が合いそうです。
そしていい香り……。深呼吸したくなります。

家庭用のトーチバーナーなのでしかたない面もありますが、なかなか焼き色がつきません。カラマツは杉より耐久性がある、というのを実感しました。

焼杉の場合、ウロコと呼ばれる表面の炭化層を、かなり厚く焼く必要があります(前出の焼杉写真参照)。焼き目をつけた、というくらいではあまり意味がありません。下の写真は、焼き途中のものですが、この程度だと数年もすれば落ちてしまうと思われます。

Before-Afterで並べてみました。写真では分かりにくいですが、つやっとしていい質感です!実際のときはガスのバーナーで、これよりよく焼ける…といいのですが。

ちなみに外壁はDIYの予定。
どんな仕様にするか、塗装なども含め検討中ですが、焼く時の香りと焦げ目に胸ときめいてしまったので、できたら焼き工程を入れられたらいいなあ。ご興味ある方は、ぜひ焼きに&張りにきてくださいね!

 

日本の山に目を移せば、戦後に植えられた人工林の多くが切り時を迎えていて、日本の木材の生育量は、毎年約1億㎥ずつ増えています。使用量を増やすことを考えれば、住宅以外の使い方も必要ですが(CLTという集成材で公共建築をつくるとか)、住宅でももっと木を活かすことができるのではないかと思います。

例えば外壁。使用量という意味では多くはないですが、木張りの外壁が普通になれば、日本の街並みは、ずっと変わるはず。塗装などのメンテナンスも自分でしやすいし、部分的な交換も可能(例えば窓を交換するときに、窓周りだけ外せる)。そしてなにより、工業製品にはない質感。暮らしに近い住宅に、どれもフィットする特徴です。

ソマミチのメンバーも取り組みを進めています。

林友ハウス工業さんのT&Tパネル

クラシック一級建築士事務所山本さんがすすめるKIBARIの家

サイディングと言えば、木!の時代はきっともうすぐです。

 

 

自分から育ってくれて、まっすぐで使いやすくて、植えればまた育つ。

人間は、木と生きるようにできている、と思うのです。

 

 

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