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Landschaft

信州松本でシマリス。きみは外来種だったのか…!

公開日:2018-11-19 カテゴリー:信州, 森林 タグ:

信州松本でシマリスを見かけて、かっわいいなーと思っていたら、「シマリスは要注意外来生物」と教えてもらってびっくり!少し調べてみました。

 

北海道にはエゾシマリスというシマリスがいるけれど、その他の地域には、本来シマリスは生息してないのだそう。他のエリアのものは、ペットが逃げたり逃がしたりしたチョウセンシマリスなどの亜種。名前はチョウセンだけれど、現在韓国からは輸入が禁止されていて、中国からペット用に輸入されたものなのだとか。

国立環境研究所の進入生物データベースによれば、以下の通り。

日本にはエゾシマリスが分布しているが,飼育が禁止されているためペットとして朝鮮に生息するチョウセンシマリスや中国に生息する亜種チュウゴクシマリスが「シマリス」として輸入され流通している.放獣による遺伝的撹乱や競合が懸念される.

このマップでは長野県は赤くなっていませんが、私がシマリスを見かけたのは、長野県松本市入山辺の三城牧場付近。百曲がりという美ヶ原への登山道で、長野県の県民の森にもなっています。

三城にアトリエをもつatelier m4の前田さんによれば
>残念ながら三城周辺、扉温泉付近まではシマリスにやられています。
とのこと。
今年は特に多いのだとか。確かに私は今年2回行って2回ともシマリス見ました。

 

本来、信州にいるのはニホンリス。(写真はこちらからお借りしました)

私は、山梨の北杜市のべるがで見たことがあります。全身灰茶色の一色で、シマリスより一回り大きい(ニホンリスは体長15-22cm、シマリスは12-15cm)。木の上をびよーんびよーんと走り回っていました。

 

そしてまた、このニホンリスに似た、タイワンリスという外来種もいるらしい。見た目はそっくりで、ニホンリスはおなかが白いのに対して、タイワンリスは赤い(別名アカハラリスとも)。こちらも飼育されていたものが逃げ出すなどして野生化したのだそう。

写真をお借りしてきたこちらの駒ヶ根在住動物写真家・宮崎学さんのエッセイによれば、このタイワンリスは静岡県では公園で餌付けされるほど野生化していて、東名高速・南アルプスを超えて信州に生息地を広げるのではないかと危惧されています。

 

無知を恥じるばかりですが、生態系に与える影響などを考えると、とても心配ですね。そして、人間の勝手な行動によって、本来の生息域でない場所で生きる羽目になった動物たちに申し訳ないきもちです。

そういえば山でシマリスを見ていたら、猛禽類の気持ちになって、おいしそうな気がしてきました。
上の国立環境研究所のサイトによれば、狩猟はいいらしい…(北海道以外)。狩って飼う?!

何かいい方法があるといいのですが…。

 

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