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【魑魅魍魎】断熱材をざっくり整理。【自然素材系メイン】

公開日:2018-12-12 カテゴリー:energy, 建築 タグ:

断熱材、たくさん種類があって分かりにくいですよね!魑魅魍魎の断熱ワールド、少しでも理解するとっかかりになればと思い、自然素材系を中心にざっくりまとめてみました。

(※主観ありありです。私、基本的には土壁LOVE+フォレストボード押しで、「土壁と併用する断熱材」という目線で見ていますので、その特殊性をくみしてご覧くださいませ。)

【断熱材は大きく3種類】

まずは、大きく3種類に分けられます。

1-繊維系(グラスウール、パーフェクトバリアなど)

2-発泡プラスチック系(スタイロ・ネオマなど)

3-自然素材系

—3-①新聞系断熱材(セルロースファイバー)

—3-②木質系断熱材(フォレストボード・ウッドファイバー)

—3-③ひつじ系断熱材(ウールブレス)

【一般的な断熱材について】

この中で、1の繊維系が一番広く使われています。グラスウールなどですね。でも、防湿シート施工が必須になってくるのと、施工精度による差が出やすい、製造時のエネルギーも大きい、などがデメリット。
2の発泡系はモロ石油製品でちょっと…。あとシロアリがサクサクかじるらしい(歯ごたえがいいとか)。こちらも積極的には使いたくはないです。
さくっとダメ出ししていますが、1と2が断熱施工の主流で、きちんと施工すればどちらも暖かいです。

ちなみに、この1と2の陣営は、お互い「オマエは○に弱い!」「オマエは○○に弱いじゃないか!」と相手を貶める争いを長年してきたというダークサイドが。断熱業界はその悪しき習慣が残っていて、他素材の低性能のものと比較して、うちのが高性能!とか言ってしまいがち。実際は、同素材でも仕様によって数字は様々だし、施工する厚みなどにもよるので、一概に言えないのです。

以下はひとつの指標として熱伝導率を載せてみます。数字が小さい方(表の下のほう)が性能が高いです。

【自然素材系断熱材】

ということで、3の自然素材系断熱材に絞って見ていきます。まずは写真でご紹介。

3-①のセルロースファイバー。リサイクル新聞紙の木質繊維の断熱材。吹き込んで施工します。

 

3-②フォレストボード。 秋田県の焼却処分される杉皮を使った断熱材。コーンスターチで固めてあります。

3-③ウッドファイバー。 北海道の針葉樹の間伐材。 フォレストボードよりずっとやわらかい。

3-③ウールブレス 羊毛を使った断熱材です。

この4つを、ざっくり表にしてみました。(メリットもデメリットもあげればもっとありますが、単純化しています。)

①のセルロースファイバーはよい断熱材だと思いますが、専門の施工業者さんに入ってもらう必要があります。私が取り組む場合、壁は土壁なので、施工面積が限られ割高になるので、おそらく採用しないのではと思われます(でも屋根に入れてみたい)。あとは、し、新聞紙の家かあ…という気がしてしまいます。やっぱり土壁でしょう(←話がすりかえられています笑)。

②のフォレストボードは、これまで廃棄していた秋田杉の皮が原料。最も自然素材と言っていいと思います。ただ、厚さが50mmまでしかないので、100mm入れたいときは2枚施工せねばならず、手間2倍ではあります。杉皮は半分であとはバージンパルプなんですね。そのパルプはどこのなんでしょうね。

③のウッドファイバー。断熱性能はこの中では高め。熱伝導率の差は数字では少しだと思うかもしれませんが、例えばフォレストボードと比較すると、ウッドファイバー100mmとフォレストボード116mmが同じ性能。柱の太さだったり、実は色々なところに関わってくる能力差ではあります。石油由来のオレフィン繊維というのが10%程度入っています。オレフィン繊維というのは、防水シートなどにも使われる素材のようです。

④のウールブレス、特筆すべきは調湿性能。ここにあげた4つの素材はすべて調湿性能を持ちますが、ウールブレスは「防湿シートの設置不要」という認定が取れています(性能の認定などをとる場合の話です)。あとは、「なんかモフモフで幸せな感じがする」というのが一番の強み?でも、家の断熱に使うのはひつじに失礼な気がするのは私だけでしょうか…。身につけるセーターなどに使わせてもらおうよ、と何となく思います。あと、30%はポリエステルなのをどう考えるか。100%ひつじのもありますがお高い。

表中ではコストについて言及しませんでしたが、この4種類は、グラスウールなどと比べてどれもお値段は高めです。建築業界って、関わる業者さんによって仕入れの値段が違うので、価格については一概にいえません。建ててくれる方に聞いてみるしかないですね。あとは、こだわりと価格差次第、というところでしょうか。

ただ、どれも比較的負荷の少ない製品を目指していると思うので、もっと多く採用されるようになるといいなと思います。気密施工などをする施工費などまで考えれば、比較の土俵には乗れるのではないかと…。甘いでしょうか。

魑魅魍魎の断熱気密ワールド、少しずつ記事にしていきたいと思います!

 

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