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Landschaft

スケッチの孤独を。ー投入堂・日本民家園・求道会館ー

公開日:2018-01-23 カテゴリー:スケッチ, 建築 タグ:

昔のスケッチがでてきたので、スケッチのススメ!ということで公開してみます。

まずは、投入堂

鳥取県中部の三徳山にある、国宝の建物。「役小角 (えんのおずぬ)が崖の中に投げ込んだ」ような崖のなかに建っているため投入堂と呼ばれます。一見の価値ある建物ですが、今は一人では登れないようになっているようです。

つぎは、日本民家園にある古民家。
木の曲がりをそのまま生かした天井が、日本離れした雰囲気をつくっています。

こちらも民家園の、船頭小屋。

公式サイトによれば、船頭さんが客待ちや休憩に使ったものだったとか。この小屋、すごく好きです。畳もいろりもあるし、増水時には4人で担いで運べる、という身軽な感じ。昨今のタイニーハウスブームのさきがけですね!

こちらの、いろり周りも素敵。
板の間と土間のグラデーションといいますか、どっちつかずの一段低い板の間が、下足のひとへのやさしさを見るようです。どうも私は、軒下やらデッキやら、中と外のさかい目部分が好きなんですよね。

 

求道会館

何かのセミナー中に描いた記憶が…笑。ちなみに、別棟はコーポラティブハウスになって保存されているというセンスのよさです。

 

スケッチは、写真を撮るのとはやっぱり一段違いますよね。
写真だと構図やら光やらが気になって、対象物をきちんと見てないことが、実は多いと思うんです。
スケッチは(この程度のものでも)、細部を見ないと描けません。そのぶん時間もかかるから、そのときの場所と時間、そのときの気持ちまでも鮮明に思い出せます。
ああ、これ描いたときは、あんなことがあった後だったな、とか。

スケッチを描くには、対象にきちんと向き合う時間と、その場所自体の居心地と、心静かになる孤独…など、いくつかの条件があります。そんな時間を持てるのは幸せなことだし、その状況に自分を持っていけるかが、試されているような気も。とかく情報のインプットばかりの昨今、アウトプットする側、自分でつくる側の楽しさを知ることがとても大切だと感じます。
という自分も最近さぼり気味なので、また描きたいと思います!

 

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