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【図解】土壁のつくりかた!+メリット・デメリット

公開日:2017-05-10 カテゴリー:DIY, 土壁, 建築 タグ:,

土壁のつくり方をイラストでご紹介していこうと思います!
連続講座第一回です。

土壁のつくりかたイラスト図解

土壁(つちかべ)は、昔の壁のつくり方…のようですが、
実はこれからの壁づくり!なのだと思っています。

【日本の家づくり】
日本の住まいは、こんな変遷を遂げてきました。

日本の住まい1.0=夏を旨とすべし。冬は耐えろ!
日本の住まい2.0=高気密高断熱+機械でゼロエネ!
そしてこれからは、
日本の住まい3.0=高性能を活かしつつ、自然な快適さを形に!
と進化していくのだと思います。

ちょっと話がそれますが、
英語を頑張っていた頃に
the pendulum swung too far the other way.
という表現を学びました。
振り子は(反対側に)振れすぎるものだ、とでも言えばいいでしょうか。
住まいづくりで言えば、
1.0の寒さがイヤすぎて、
2.0ではびっちり封じ込めすぎました。
3.0ではいいとこどりをして、技術も活かしながら、
自然で五感が喜ぶような住まいができていくはずだと、信じています。

話が長くなりましたが、
その3.0において、重要な役割を果たすのが、土壁なのです!

【土壁のメリット】
①まず、調湿性能です。
土は、顕微鏡で見ると穴ぼこだらけ。多孔質、と言われます。
ここに水分を蓄えて出し入れしてくれるので、
じめじめした季節にも、室内はさっぱりしています。
「土壁の家は、梅雨時期に室内で洗たくものが乾く!」と言います。
シックハウスも無縁。嫌なにおいも吸収してくれます。

②蓄熱・蓄冷性能。
土壁は、単位当たりの断熱性能が高いわけではないのですが、
熱容量(熱を蓄えるちから)が大きく、
おだやかに暖かさ・涼しさを調整してくれます。
寒い地方では、断熱材との併用も可能です。

①②やその他の要素と合わせて、温熱環境、と専門の方たちは言いますが、
とにかく空気が、深呼吸したくなるような、爽やかさなのですよ!
暑いときに少し汗が引くような、
皮膚で分かる心地よさがあるのです。
これはぜひご体感いただきたいです。

③そして3つめは、「自分たちでつくれること」
これは何もLandschaftだから言っている訳でありません。
昔は、ご近所の結(ゆい)という集まりで、家を建てていました。
竹小舞を編んだり(こまいをかく、という言い方をします)、土をこねたり、荒壁を塗ったり…

専門家でなくても、何とか見よう見まねでできる範囲があるのが、土壁のいいところ。
それをやってみることは、
大げさに言えば自分の人生を自分の手に取り戻すことなのだと、思っています。
この結についても、さっきの振り子で例えれば、
強制的なご近所づきあいが1.0、
それはイヤといって個になったけど孤独なのが2.0、
やっぱりそちらの振り子もちょっと戻ってきて、3.0になるのだと思っています。
自然につながれる仲間と、いい時につながって作業をしていくような。

【土壁の3つのデメリット】
逆にデメリットもあります。
①画鋲が刺せない。
これは、あまり言われていないけれど、
意外と困ることもあるのではと思っています。
でも、対策は可能。
両脇に柱がある真壁(シンカベ)の場合は、柱に固定できます。
上部に木部があれば、ピクチャーレールのようなものをつけたり、
棚などをつけたい場合は下地を入れておく、などの工夫ができます。

また、ひびが入るのでは?と思うかもしれませんが、
きちんと施工されていれば、大きなひび割れがでることはありません。
セルフビルドであれば、小さなひび(ヘアクラックといいます)もまた味ということでもいいし、
自分で塗り直すこともできます。

②時間が掛かる。
各工程の間に、乾燥させる時間が必要になるため、時間が掛かります。
扇風機で早める、という方法もありますが、
やっぱり、自然に任せて乾かした方が後々いいようです。
何十年何百年住むのに、一・二か月でガタガタ言わないっ!…というのはダメでしょうか(笑)?

③(全部頼むと)お金がかかる
何度も塗り重ねる、ということは、手間がかかるということで、
左官屋さんに全て頼む形で、現在一般的なプラスターボードの壁などと比べると、
かなり金額がかさんでしまいます。

では、自分でやればいいではないか!と考えています。

週5日も6日も会社という形で働くのが、いつまでも主流ではないだろうし、
セルフビルド休暇(2年間)とか、ある社会にしていっちゃいましょうー!

左官屋さんに指導してもらいながら、小舞掻き、荒壁塗りなどを進めて、
中塗りや仕上げを左官屋さんにお願いする、という方法もあります。
コテからしっくいが自動的に出てくるような左官屋さんの技は、
一回自分がやってから見ると仰天しますよ!

というわけで、
「自分でつくる」部分を組み込めば、
土壁はできます!
というのが、今回の結論でした!

各工程の詳細は、次回に続きます!

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