menu
Landschaft

【筧次郎】効率と能率と、仕事の楽しみと。

公開日:2018-12-04 カテゴリー: タグ:

前回、大豆をザルで調整していたら、だんだん上達しているという何だかフツフツとした喜びが生まれた、という話をしました。
今回は、それを通して「効率と能率のお話」をしてみむとてするなり。

といっても、こちらの本の受け売りです。

(オーガニック自給菜園12カ月)
白黒で、鮮やかな写真はないけれど、30年以上にわたる百姓の知恵がぎゅっとつまった、自給菜園をしたい方にとても参考になる本です。著者の筧次郎さんは、茨城県の八郷にいらっしゃる哲学者でありながら百姓暮らしをしている方。農体験的な機会にお邪魔して、お会いしたことがあります。

この本の中にある、「機械を使うか 手仕事を続けるか」というコラム。

農作業をはじめると機械が欲しくなるけれど、それはほんとうにやりたかったことなのか。と問い、その中に、効率と能率の違いについて説明があります。

効率は、いかに省力で多くの成果を生み出せるか。
能率は、一定の時間にどれだけ仕事がはかどったか。

 

効率を上げるために、工業社会は分業化してきたけれど、

仕事に携わる人の喜びや楽しみは、分業化して全体が見えなくなるほど得にくくなるともいえます。

とおっしゃいます。

そんな効率とは一線を画すのが「能率」。熟練して段取りやコツを身につければ、能率は高まる。自分の能力が向上した結果、仕事がスムーズにすすむのだから、仕事から喜びが得られる、のだとおっしゃいます。

例えば豆がじゃっじゃっと投げ上げられるようになるとか、土壁がだんだんうまく塗れるようになるとか、はたから見れば取るに足らないことかもしれない。でもそこには、五感のシナプスがつながるような、上達のふつふつとした喜びがあるのです。それがきっと筧さんのいう能率ということなのでしょう。そして、手を使ってする仕事、体を使ってする仕事には、この能率の静かな喜びがあるのだと思うのです。

今の仕事は、人から評価されたいとか、利益を生んだのかとか、対外に価値判断基準があることが多いですよね。
でも、それに振り回されすぎない自分の評価軸も、持っていたいと思います。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

sponsored Link