【図解第2弾!】土壁の下地、竹小舞をあむ。
土壁のつくりかた図解シリーズ第2弾、竹小舞の編み方です!
(第1弾はこちら。土壁の概要を説明しています)
how to make a bamboo framework for Japanese mud-plastered wall
今回の図解部分は、木の枠組みはあるとして、
そこに竹の下地を編んでいく方法になります。
貫(ヌキ)までは木工事で入っている壁があるとします。
ヌキって何?という方は、こちらの動画をどうぞ。
27秒前後に、柱の横から、差し込まれている部材です。(そのあたりはまた解説します!)
編み方には、色々な方法があります。
今回のイラストは、鎌倉の設計事務所、きらくなたてものや 日高さんに
教えていただいた方法をベースにしています。
6月11日のワークショップでは、長野県松本市の五代目左官職人松田さんに教えていただくので、
またその方法もイラストにしてみたいと思います。
太い竹が育ちにくい信州など、葦(ヨシ)や木の小舞を使う地域もあります。
また、使う縄も、わら縄だったり、シュロ縄だったりします。
ここでどうでもよい小ネタをひとつ。
竹小舞を編む(タケコマイをアム)、と言っていますが、
木舞を掻く(コマイをカク)、と言う職人さんもいて、
木舞掻き(コマイカキ)というと、
ちょっとプロっぽい?!ので覚えておくといいかもしれません(笑)。
ではつくりかた解説です!
①まずはじめに、エツリ竹(間渡し竹(マワタシダケ)とも言う)を入れます。
柱など周りの木部に穴を開けておいて、
そこにぐぐっと差し込むようにして入れます。
②次に、ヨコの小舞竹を追加します。
始めに、中央に縦に入っているエツリ竹の上端から、縦に編み進めていきます。
中央を縦に編んでいくと、両側がブラブラしている状態になります。
そこから左右のエツリ竹とヨコの小舞竹を編んでいくと、ヨコの小舞は完成。
この写真は、ヨコの小舞が入ったところですね。
③最後に、タテの小舞竹を追加します。
横のエツリ竹に、長いタテの小舞竹を固定。
すべてのエツリ竹に縄が巻かれていれば、完成です!
タテヨコと文字で言うとややこしく感じますが、
始めてみれば、手が動くようになります。
緩まないように、時々揺すって確かめてくださいね。
竹の間隔…についてはまた追記しますが、
今回は、カンタン!楽しい!解説を目指してますので、
「指二本で!」ということにさせていただきます。
昔はエツリ屋さんという仕事もありましたが、
松田さんも「木舞掻きなんてコドモの仕事だ」と言っていたように、
農閑期にご近所さんでつくったりすることが多かったようです。
少し教えてもらえば、みんなでできる。
みんなでやれば、楽しい!
そして、小舞が完成した後は、あんどんのような美しさです。
そんな木舞掻きワークショップ、ご参加お待ちしています!
次回第3弾は土についての予定です。お楽しみに!