竹小舞ワークショップ、終了しました!
竹小舞ワークショップ、終了しました!
祝祭のような二日間でした。参加者のみなさま、本当にありがとうございました!
最初に、建物の概要などをお伝えしまして。
途中で必要になる、縄のつなぎかたを2通りお伝えしました。「おおー!」とみなさん感嘆の声。
編み方の一応の見本もお見せしましたが、決まったやり方はない、というのが面白いところ。まつださんとしももとさんと私と、やり方がみんな違います。まつださんは「まあ、あれこれ自分なりにやってみてください」というスタンス。心配性の(?)しももとさんに聞くと、もう少し詳しく教えてくれるという連係プレー。
では、みなさん持ち場をきめまして、やってみましょう!
最初に、えつり竹(間渡し竹)を入れます。3尺の柱間に、タテ3本。貫の間に、ヨコ2本。
まず、ヨコの小舞を編んでいきます。編む方向はタテ。
ちなみに、土を塗るときにずれてしまわないように、固い面ができるといいな、というのが基本的な方針。竹がずれると、土と竹がくっつかず、三枚おろしみたいにはがれてしまうのです。
今回、参加最年少はものづくり好きという中学男子くん。ようこそようこそ。
その他の参加者さんも、伝統構法や古民家に興味があるという職人男子さん、林業をされている方、ライターさん、本屋さんを始めたいご夫婦などなど、多種多様。自分でやってみたいという目的があっていらした方も多かったですが、一方「竹小舞って、タケゴマイって読むのかと思ってました!」という方まで。全然知らなかったという方も、全然ウエルカムです。それでも毎度面白い方が来てくださるので、とても楽しいです。フリースクールで竹を使いたい方と、竹の活用を考えたい方がつながったり。何かのきっかけになったのなら、とてもうれしいです。
途中で休憩を入れて…などと算段していましたが、みなさんはまってしまってなかなか手を休めてくれません。五月雨で休憩とっていただきつつ、気が付けばおひるです!
一日目は、松本市梓川のこだま食堂さんのカレー。
テント下で盛り付けた写真が撮れず…!(ごめんなさい)でしたが、豆カレーに三種のお惣菜つき。おいしーい!どうやってつくるんですか?と聞いてみると、人参のあえものは梅干しを干した梅酢から、じゃがいものサラダは豆乳マヨネーズをつくるところから。それを聞いて、参加者のみなさん「それは真似できないからまた食べに行きます(笑)。」
二日目は、安曇野市三郷小倉の、かわきたさん。
桜も満開の週末、竹小舞ワークショップに竹かごのお弁当って…!とみなさんの心をわしづかみです。経木は伊那やまとわさん。卵やお米や冬越しの野菜たちは自給という本格派。
超人(?)津村さんとの地に足の着いた暮らしは、ぜひ現地に見に行っていただきたい!ヤギとかポニーとかニワトリとか色々いて、暮らし方の固定観念が一新しますよ。
午後に入り、タテの小舞を編んでいきます。
まつださんには、ヨシ小舞編んでもらいました。寒冷地で、竹が育たなかったころの仕様です。刈ってきたときの話はこちら。
竹より準備が楽かもしれないけれど、穂や葉先が散らかるなー!さすがよく知るまつださんは、事前に下にブルーシート敷いてました。
みなさん手が勝手に動き出すと無口になって、外でスライド丸ノコを使うのをためらうくらいの静けさです。手を動かしながらの瞑想みたいな。畑の草取りのような。手と頭と心はきっとつながっている。
ふと気づけば、おとうさんこんなになってました。最後縛るのむずかしいですよね(笑)。
こちらは公私お世話になっているみなさん。俗にいう北東の鬼門方向をやっていただきましたが、なんだかもう絶対悪いもの入ってこなそうな安心感です。ハンドボール全国2位の握力は半端なかった…。
そんなこんなで、みなさんそれぞれ一面は完成です!もっとやる!と言って、他の面もやってくださる方も。
最後に、感想をお聞きしました。
はてしない!と一言で言いきってくださったYさんは、さすが本屋開業希望の言語能力!
まつださんが最初に「正解はないんで」と言っていたけれど、自分で試行錯誤して見つけるのが楽しかった、
嘉永の時代に建てられたおばあちゃんちもこうやって作られたんだなあと思いをはせた、
みんなの思いのこもった家でいいなあ、
などのお言葉をいただきました。
そのほかにも、夢中になる、はまる、たのしかったです。と口々に言ってくださいました。
そんなみなさんのあたたかいお言葉に浮かれてしまったようで、全員の写真は撮りそびれてしまってごめんなさい。でもみなさん、「自分が小舞やったところをぜひ塗りたい!」と言ってくださったので、また荒壁塗りでお会いできることを楽しみにしています!(いや、その前に竹かご飲み会か!?)
来てくださったみなさん、本当にありがとうございました!