【柿渋系】カラマツ塗装サンプル【黒系】
前回は焼きカラマツをつくりましたが、一緒に塗装のサンプルも作りました。
基本的には黒っぽくしたいというイメージなので、墨を入れた柿渋と、スチールウールを入れた柿渋をつくってみました。
ひとつめは、柿渋に墨汁を入れたもの。
柿渋のカキタンニンが、墨汁の鉄の成分と化学反応をして黒くなります。
渋墨という販売品もあります。松煙が入っているそうです。
なかなかいい風合い。墨汁の量はコップ半分の柿渋に、大さじ2杯分くらい入れた量です。墨汁の量にもよるのでしょうが、真っ黒にはなりませんでした。
次は、スチールウール柿渋。
スチールウールを瓶いっぱい詰めてそこに柿渋を入れたもの。スチールウールの分量が多すぎて、全体的に変質してしまった感じ?乾くとグレーっぽい色になりました。コテっとした塗り心地。
こちらが、塗装直後の比較です。
柿渋/墨柿渋/焼き/スチール柿渋
(スチールウール柿渋は、乾き途中です。)
右の3つ、写真では分かりにくいですが、実物はかなり雰囲気が違います。
残念ながら、焼きカラマツは色落ちが早かったのですが、焦げた感じはやっぱりいいなあ。
墨柿渋は、木目が活きる感じです。濃さによるとは思いますが。
スチールウール柿渋は、ちょっとのっぺりした表面。こちらも鉄分の濃さにもよりそうですが。
墨とスチールウールは、どっちも鉄分とタンニンの化合だと思っていたのですが、全然雰囲気違う…化学に詳しい方がいたらかみ砕いて教えてください。
ともあれ、外壁施工まで数か月余地があるので、もう少し置いて変化を見てみたいと思います!