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Landschaft

【断熱×くらしかた】35℃の日、最高室温28.9℃

公開日:2022-07-05 カテゴリー:DIY, energy, 木と土と竹の家, 温熱環境 タグ:

2022年6月末、おそろしい暑さがやってきました。

信州で35℃超え…やっぱり、地球おかしくなっちゃってますよね。

 

電気屋さんにエアコンのお願いが遅れてしまって、現在のところエアコンなし生活です。

そんな中でも、最高気温で28度台。
これには、断熱性能だけではなくて、くらしかたの工夫も関係しています。

以下、とりあえず断片的ですがご紹介してみます。

 

外の温度計をガラスと網戸越しに撮った写真。35℃。

夕方に最高気温に。
この翌日は、最高で37℃近くをマークしてましたが、やっぱり最高室温は29℃程度でした。ちなみに横長のはログを取ってくれる子で、縦長のは絶対湿度(g/㎥)を出してくれる子です。(詳しくはまた)

28-29℃。じっと座ってるだけなら問題ないですが、活動するとちょっと暑い。また、暑い外から帰ってくると、一瞬ひんやりしますが、ほてった体で過ごすにはちょっと暑い、というくらいの温度です。

それでも、エアコンがないことを思えば、かなりいい温度なのではないでしょうか。

 

そのためには、ちょっとした工夫があります。

まずは、建物側でできること。

  • 断熱性能UP。窓から、屋根から、熱が入ってくるのを防ぎます。
  • 日射はできるだけ屋外で遮る。窓の前に木を植える、庇を出す、すだれを掛けるなど。

 

それに加えて、くらしかたの工夫が必要です。

パッシブハウスは、アクティブになる。などと言います。ポイントは、できるだけ屋外の熱を入れないようにすることと、暑い=窓を開けると思ってしまいがちですが、冷気をためたら閉めて過ごすことです。

  • 夜から朝にかけて通風して冷気を蓄え、壁などをできるだけ冷やす(蓄冷)
  • 朝日差しが当たる東側から南側と順番に窓を閉めていく。午前中の北面など、まだ涼しい感じがするなら開けておいてもOK。
  • 10時頃には窓全閉にして、カーテンなども閉めてできるだけ熱を入れないようにする。
  • 扇風機で対流をつくりながら過ごす。(風があると体感温度が下がる)
  • 室内の熱源が増えると暑くなってしまうので、料理も冷ややっこくらいで…
  • 夕方窓を開けるタイミングは、風があると体感温度が下がるので、外の方が暑くても風があるなら早めに開けてもいい。
  • 夕方熱くなってる地面や土間などに、打ち水をすると上昇気流で対流が起きて涼しくなることもある。

このグラフでいうと、一瞬だけ30℃を超えているタイミングで窓を開けています(これが最高気温と言えば30℃越えしてるわけですが)。外気温は32℃前後だけれど風がある、という状態で窓開放。開けるにしたがって室温下がる。

気象庁の気温の表(松本がここの気温に近いので松本の数字です)。2022年6月、一番左が日付、右から2番目が最高気温です。

 

家の断熱性能などによっては、この工夫だけでは温度が上がりすぎることがあります。その際は無理せずエアコン使いましょう。でも、日差しギラギラ入りながらエアコンつけるのではなくて、屋外での熱のシャットダウンなど、工夫した上で使いたいですね。

そして、今年の発見は、障子が熱を遮るのにも効いてる!ということ。
障子とサッシの間の空間はもわっとしています。
障子ちゃん、なんて君は一年中優秀なんだ…しかも美しい。

障子ちゃんの唯一の欠点は、夜の排熱のため障子全開にすると外から丸見えということですね。屋外側にすだれならぬロールシェードみたいなものをつけました。

信州は何が素晴らしいって、夜は大体きちんと涼しくなる、ということです。これを利用しない手は無いです。

 

エアコンがあるとこういう工夫までしなくなっちゃうんですよね。外の方が涼しくなってもエアコンつけてたりして。

とりあえずざっくりまとめてみましたが、東京で仕事してた頃の「夏の暮らしかた講座」を、そろそろ信州でもやったほうがいいかもしれません。

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