menu
Landschaft

完了が完了

公開日:2022-04-22 カテゴリー:伝統工法, 土壁, 木と土と竹の家 タグ:

そんなわけで、先日完了検査が完了しました。

本当は使用前に検査なので無駄に部屋を片付けたり(←そういうことではない)。

始まる前は、重箱の隅的な検査だったらどうしようと緊張しました。

検査員の方が来て、最初に外観を見て「梁が表しなんですね」とか、提出した工事写真を見て「竹小舞なんですね」といったコメントがありました。

構造に関する技術的なことについて何か指摘をしてくるのかなと身構え、4号建築物だから…などと頭の中で考えていると、

「込み栓なんですね」
「プレカットじゃなくて、手刻みなんですね」
トイレのカウンターの栗が「いい木目の栗がありましたね」
「左官はどういう素材なんですか」

あれ、重箱の隅をつつく感じではなく、純粋に興味があって聞いてそう?

検査員の方、現在諏訪の数寄屋建築の文化財登録手続き中なのだそうで、「見ますか、資料?」と言って、いそいそと車に取りに行って、その分厚いファイルを見せてくれました。竹の下地窓とか、栗の濡れ縁とか、船底天井みたいのとか…。結局、検査よりこちらの文化財の説明の方が時間が長くかかりました(笑)。

 

この家をつくるなら、こういうのも興味あるだろうと思ったのでしょう。
建築が好きそうな方に認めてもらえたようで、なんだかとても心温まる完了検査でした。

 

長らく立てておいた確認看板も撤去。下の景観条例の看板はヘナヘナに。お疲れさまでした。 

 

そんなわけで、建築確認の手続きとしては無事終了!よい春の日でした!

 

sponsored Link