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Landschaft

水切れのよいお風呂の窓枠。

公開日:2021-10-05 カテゴリー:木と土と竹の家 タグ:

お風呂造作のご紹介。

お風呂場の窓、たぶん家で最も過酷な環境だということで、かなり手を掛けてつくらています。

窓枠は、ビスで留めるとそこから腐るということで、木組みだけで組まれています。

(縦枠の方が出っぱっている向きです)

下端の窓枠。分かりますか、ひし形になっています。かつ、端部は他の材と直交するように斜めに加工してあります。取り付けると、室内側に勾配がついて、水切れが良くなるようになっています。

枠自体も、躯体から浮くようにして取り付けられます。下枠の下に水が入った時に、躯体との間を濡らしたままにならないようとの配慮です。板を貼ってしまえば、ぱっと見四角い窓枠がついているだけなんですが、かなり手が掛かっています。

設計段階で、しももとさんとUさんの大工チームが、風呂場に窓はいらない説を熱く語っていました。いや窓いるでしょ!と一蹴して窓付けましたが、この窓枠にかかる手間を実際に目の当たりにして、ようやく意味が分かりました。
窓の外を箱庭みたいにして、開けて外が楽しめる窓ならつける甲斐もありますが。
木を使ったお風呂場の窓は、水のかかりにくい上部のほうにするとか、シャワーから遠い位置にするとか、工夫が必要ですね。

壁と天井の板材には、オスモの室内用防カビ塗装を。

助手さまたちに塗っていただきました。

ちなみにヒノキです(サワラにしようと思っていましたが価格高騰につき)。節がある材なのをしももとさんが気にしていましたが、たぶん住人はだれも気にしないでしょう…。

完成写真はまた後日!

 

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