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【動画あり】梁の仮組みと「継ぎならし」

公開日:2020-12-29 カテゴリー:伝統工法, 動画 タグ:

作業場では刻みが進んでいます。

先日、追掛大栓の「継ぎならし」という作業にお邪魔してきたので、ご紹介します!

 

まずは動画。1分半にまとめました。

 

以下、写真でもう少し説明を試みます。
この部位は、梁の継手(長手方向をつなぐこと)を、追掛大栓という方法でつないでいます。

仮組みしたら、込み栓の穴をあけます。四角い穴があけられる、角ノミという工具を使います。
込み栓用の角ノミについては、木の家ネットさんの記事に詳しいです。最近はメーカーさんいらっしゃるのでしょうか?

材に固定して、ぶいーんと操作すると、四角い穴が開いています。

その後に、カンナかけ。2本の梁の表面がぴったり揃います。ここは動画をご確認ください。
ちなみに動画は、かなりカットしていますので、実際に要している時間はもっと長いですよ。

最後に、壁のチリが透かないように、溝をつきます。チリじゃくりとも呼ばれます。

年月を経ると、土や木は必ずやせてきますので、ただ突きつけただけでは、壁の周囲に隙間が生じます。これを防ぐための真壁構造ならではのものです。

 

ひとつひとつの材が、丁寧に加工されていきます。
墨付けされた線に、On the line ですねえ。これを残し気味にするか、落とし気味にするか、など、大工さんそれぞれで考え方があるようで、形だけ同じになっていればいいというものでもないようです。

 

話はそれますが2か月ほど前、迷い猫を預かっていました。
1か月にも満たない月齢でどうなることかとヒヤヒヤしましたが、結局、素敵なご家族にもらわれていき、この子はラッキーな星のもとに生まれたのだなあと思いました。

そう考えると、きそひのきだって、普通の家の構造材なら、見えるところに使ってもらえるわけではないし、現在はプレカットが主流で、よほどでなければ一本一本これほど手をかけてもらえるわけではない。

この木たちも、ラッキーな星のもとに生まれたのだなあと、思ったのでした。

 

この技術も思いもつながっていってほしいと願う私が微力なりともできることは、
もうちょっとマメにブログアップすることでありましょう。。。

来年はガンバリマス!
みなさまよいお年を!

 

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