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Landschaft

【信州きのこ狩り入門編】名前と調理法をおぼえるの巻

公開日:2017-12-24 カテゴリー:信州, 林業 タグ:


数年前に植物園で見たタマゴタケ(上)がよほどインパクトがあったのか、きのこ狩りにいきたいとつぶやいていた娘。

いくら長野に越してきたからって…と思っていましたが、身近にいました!保育園仲間のAちゃん。きのこと山菜の季節は、暴れ男子二人をつれて山に登っちゃうとか。で、連れて行ってもらいました。初きのこ狩り!

8時集合でしたが、途中の私有林の登り口には、すでにたくさんの車が。マツタケ採りにきているそう。ヘッドライト付けて明け方に来るのがいいとか。そうか、それは遊びのようなあそびでないような(※遊びじゃないらしい)。

こんな山。私、歩くだけで、楽しいです。

蛇行する林道のはざまなので、迷う心配はないエリア。
私が「あ、あの花なんだっけ」とか言うと、Aちゃんがすかさず「わたし食べられるのしか分からないから」と返すという、大変かみ合ってるわたくしたち。

採集中の写真があまりなく、さっそく帰ってきたときの写真で何種類かご紹介します。

ジコボウ。

イグチダケの仲間ですね。裏がヒダヒダではなく、細かい穴が開いた、スポンジ状。

左のように、穴が大きくなってきたものはもうダメ。右のように、穴が小さくそろっているものはOK。

食べるには、そのままゆでちゃってもよいし、塩水につけると、虫がワラワラと出てくる、とのこと。

それを見ると食べる気が失せるかも…と言っていましたが、今回はセーフ?あんまり出てきませんでした。

水につけていたら、プルンとしてきた。


本当は山でも、頭が光っているような状態がよいのだとか。雨が地表を流れるくらいたくさん降ると、胞子が流れて、翌日あたりに列状に並んで生えているんだそうです。

クリタケ。

言わずと知れた(?)、

くりたけきょうだいかけだした(byいわむらかずお)のクリタケですね。こげぱんのようなかわいい見た目です。あまり…特徴のないキノコで、判別できる自信ゼロ。

ムラサキシメジ。

大きい。固い。写真では分かりにくいですが、笠の部分が紫色です。

 

クリフウセンタケ。ヒダが薄紫で、軸の下の方が太くなっている。

ツムタケ…もあったのですが写真取り損ね。こちらも特徴なしで判別自信ゼロ。

結局、きのこに詳しいAちゃんお父さまがダブルチェックをしてくれて、採った以上にいただいてしまいました。
ありがとうございます!

Aちゃん30代女子は、泥遊びとかあんまり~というタイプかと思っていたら、自分がおんぶされているころから山に入っている生え抜きでありました。

いいねえ。おじさんはそういうギャップに弱いです。

 

ちなみにAちゃんちは塩尻でフレンチのお店をやっていて(旦那さんがシェフ)、季節にはお父さまが採ってきた(←食べるより採りたいらしい)キノコや山菜が供されることもあるそう。コドモ食堂もやっているフレンチといえば、日本でここくらいでしょう。

ラ・メゾン・グルマンディーズ

(写真はこちらからお借りしました)
敷居は高くないけど、地元の食材ですごく素敵なコースを提供してくださいます。デート利用推奨!

というわけで、以下料理編です!

調理と写真はイマイチですが、Aちゃん(自身も料理人)の「このキノコにはこの料理」というおすすめを作ったので、メニュー的には参考になるかと思います。

ジコボウはお味噌汁と、炒めてしょう油をかけて。

断面が黄色い。


洗ったら、ツルツルに。

炒めてしょう油をかけてみた。これもなかなかよかったです。

クリタケはたきこみごはんに。


きのこごはんうまいー!でも、クリタケは生食・過食はNGのようです。
ムラサキシメジはてんぷら。鍋物などにもよいそうです。
(適当調理のため、油がはねて地獄のようでしたが…)味も、しっかりとした存在感も、しいたけ系。

ツムタケとクリフウセンタケは味噌汁。


とろっとして、ナメコのよう。

どのきのこも、香りがあります。関東育ちで初きのこ狩りの私としては、味覚と嗅覚の引き出しにこれまでなかったカテゴリー。狩猟採集民族だったころを思い出すような味です。

 

以上は、2016年の記録でした。2017年の秋は、雨が続きすぎたりして、あまり採れなかったようです。また次のシーズンにはぜひ行きたい!

そして私は、さすが山国信州、山での遊び方を知っている人がまだまだたくさんいるんだ!というのに感激。ショッピングセンターとかテーマパークとか、与えられて消費させられてそれが娯楽だと思い込まされている、という時代から、またこの面白さに気づく時代になっていますよね。天気や気温の様子で山の様子を想像して、自分の脚で山に入っては、目がだんだん慣れてきて落ち葉やら何やらの中から「きのこ!」って目が留まるようになるとか。自分の五感のアンテナを働かせるこんな時間が、どれだけ原始的で、どれだけクリエイティブなのかと思います。

私の個人的な願望としては、山の仙人みたいなおじいちゃんと友達になって、一緒に山に入って、きのこやら木やら花やら鳥やらについて、あれこれうんちくを聞きたい、というのがあります。そんなおじいちゃん募集中。

これから山が絶対おもしろい!

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